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013 ボイストレーニングの発見・感覚編

もうひとつ、はじめての経験として面白かったこと。
宿題として「アナライズ」というものが課せられました。
これは、課題曲を特定の切り口で解析するように
朝夕聴くという練習です。
切り口は自分で決め、毎日変えていきます。
聴くのは1回だけ。何度も聴くことはできません。
その1回に意識を集中する。

特別な教育を受けているわけではないので
音楽的に解析できる、というわけではないのですが
それでもいろんなことに気づくものです。
楽器の編成、英語の発音、個々の音のバランス、
リズム、テンポ、声の抑揚…さまざまな要素。

加えて、先生は音楽について新しい視点を与えてくれました。
それは、『音や声のもつ、情報量や密度』。
アナライズはそれを感じとる練習だったのです。

どんな歌を歌いたいか?そのイメージを自身の中に
豊かに、緻密に持つことができたら素晴らしい。

そして、そのイメージを具現化するのは、技術以外の
なにものでもない。

ああ、この身も蓋もないシンプルな事実よ。
ただ、『気持ちよくポーンと声が出せたらなぁ』
という思いでレッスンをはじめたわたしです。
高い高い山を見上げるようで、眩暈がしそう…
しかし、頂へのどんな小さな一歩も、そのひとつひとつが
自分にとっては経験したことのない喜びなのでした。

イメージと技術、という両輪をいかにハンドルするか。
そこには、もうひとつの重要な要素がありました。